ARCHIVE  ENTRY  COMMENT  TRACKBACK  CATEGORY  RECOMMEND  LINK  PROFILE  OTHERS
<< June 2018 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 >>
2010.03.11 Thursday

ツイッターというメディア



スタジオでのライティングの合間にあたりを見ると、何人かのスタッフが、しきりに携帯をチェックしている。何をしているのかと問えば、「ツイッターですよ」という答えが帰ってくる。僕もあれ以来少しずつ続けているが、周りの人はほとんどやっていると言っていいほどの流行ぶりである。これって結構中毒になるようで、ちょくちょく携帯を覗く事になる。インターネットという、具体的には何処にあるのか判らないコミュニケーション網を凄い数の「つぶやき」という言葉が飛び交っているのである。その「つぶたき」というものは本来他者の反応や返信を待つ類いではないはずなのだが、今はまるでメールのようにそこには会話が飛び交っているのである。この新種のメディアは急速にその姿を見せつつある。オンタイムで作家はツイッター小説を連載しなじめ、写真家は写真をそこに掲載し始め、小売業の生産者は生産情報を宣伝し始める。そんなメディアが今まであっただろうか。オンタイムの情報、なう、という言葉で表現される「今、その時」という情報の連続は、今までの僕たちのメディアにはあまり無かったのではないだろうか。そこに誰しもが新しさや新鮮さ、可能性を感じているのではないだろうか。ぼくたちがつくっている広告やCMがなんだか急速に時代に取り残されていく様な感覚に襲われる時がある。
2009.11.06 Friday

安い、ということ。


いま話題の格安航空会社ジェットスターに乗ってオーストラリアから戻って来ました。ぼくはヒコーキもちょっと好きなので、この航空会社について。
ジェットスターは、オーストラリアの国内と主にアジアの各都市を結ぶカンタスグループの航空会社です。この会社の売りは何と言っても安さ。通常の平均運賃の約三分の二の価格だそうです。
今回乗った成田への国際線の機体はエアバスA330-202型です。機体色はシルバーとオレンジで、垂直尾翼に大きくJETと入りオレンジの星が軽快なイメージです。ブリスベンではタラップで乗り込むため機体の観察が出来ました。機体は綺麗に手入れされていて、エンジンのタービンなどにも傷も無く、とてもいい感じの機体です。タイヤの溝も結構ありました。安全なイメージを感じました。
今回はビジネスクラスに乗せていただいたので、機体前方に。シートは3J。シート配列は二列、三列、二列の七席です。シートは一昔前のビジネスでよく使われていたものですが、すべてダークブラウンの革張りになっていて見た目はかなり好印象でした。たださすがにシート自体はかなり使用感があり、リモコンやシートの動きがぎこちなくシートピッチもかなり狭いため、シートを倒すのを少しためらいました。トイレに立つにもちょっと気を使う感じです。大手航空会社がビジネスクラスのシートをフルフラット化するにあたって余ったシートを買って、かなり詰めて配置しているようです。この辺りにコスト削減が痛いほど見えてしまいます。
まあフルフラットでなくてもいいのですが、やはり9時間半のフライトにはもう少し余裕が欲しいところです。
さて離陸して一時間半経つと機内食が出て来ます。この機内食、一言で言えば日本の国内線と同じくらいと思ってください。小さなトレイにカレーか焼うどん、小さなサラダと飲み物という具合です。味の方はそれなりに美味しいものでした。
しかし仕事で行く場合は、飛行機の中で長々と体裁のいい食事を少しずつ食べるよりいいかもしれません。その他、飲料はエコノミークラスでは有料だそうです。
ビデオのオンデマンドはエコノミークラスも含めてビデオ機器の貸し出し形式で、エコノミークラスに限っては、借りる時に身分証明書を預けなければなりませんが、理由を聞くとかなり盗難が多いためとのことでした。
結論としては、合格点です。格安の空の旅、この時代にあっては空の移動も頻繁になり、特別なことでもなくなりつつあります。そんな時代の一つの航空会社のあり方としてはありなのではないでしょうか。ただ一つだけ気になったことがあります。機内食のフォークなどはすべてプラスティックで、使用後は廃棄するそうです。洗って使うより安いのだと思います。ちょっともったいないですね。コスト優先にのためには手段選ばずな感じが気になりました。もう一つ、そこまでコストダウンをしたのなら、それを補えるだけのあたらしい価値観をアピールできているだろうかという事です。ユーザーがあえて格安を選んだ事を堂々といえるだろうかということです。

そんな事を考えていて、ふと思いました。いま僕たちの広告業界も同じ様な境遇にあります。その中でコストを押さえていることがあまりあからさまに見えると駄目ではないでかと感じます。ジェットスターは、そこまでコストを押さえたのなら、それを納得させるだけのサービスと思想をアピールすべきです。僕らの業界でも同じ。アイディアと発想の転換を考えていかないと。ただただコストを押さえて、制作する内容は従来通りを求めても、コストダウンを露にするだけです。これから益々厳しくなる広告業界。クライアントに対しても視聴者に対しても、あたらしいサービスと思想を考えていかなくてはならないと感じました。
2009.04.13 Monday

試写会


今日は番外編です。
おそらく今村直樹監督のHPでもご報告されると思いますが、
今日は昨年から撮影を重ねていた
シャボン玉石けんのオフコマーシャルの試写会でした。
僕と今村さんは朝一のスターフライヤーのエアバスA320で
北九州市に飛びました。
試写会は監督の提案で工場の皆さんに会議室に集まっていただき、
社長同席で行われました。
会議室は約70人くらいの方々が集まっていただき、ちょっと驚きです。
 
はじめに今村監督から簡単に
今回この作品を作ることになった経緯のお話があり、
その後僕と今村さんで撮影した今までの作品を見ていただき、
いよいよ緊張の試写です。
僕もこんなにドキドキした試写はあまり経験がありません。
ナガモノの80秒とTV規格の60秒。
試写が終わると、皆さんから暖かい拍手をいただきました。
詳細は監督のHPで読んでいただくとして、僕の感想です。

今回の作品も前回同様に
今村さんがご自分の目で製品や企業をしっかりと見定めて
コマーシャルを作りたいと企業に直接申し出て実現したものでした。
そこには制作者としての情熱や信念がいつもの仕事よりも
より純粋に強くあったのだと思います。
もちろん通常のお仕事でもしっかりと製品のいいところを聞きますが、
やはり与えられたテーマにすぎないことも多いものです。
カメラマンとして声をかけていただいた僕も、九州の工場を見学に行き、
自分で製品を調べて納得してから撮影に臨みました。
そして自分が見たままにフィルムに収めました。

今日の試写会でうれしかったことがいくつかあります。
その中で最もうれしかったことは
今回の作品の主役である石鹸作り60年のベテラン職人、井関さんの言葉です。
「この短いコマーシャルなのに僕の人生がすべて入っている。感無量です。」
この言葉は何にも代え難く感謝でいっぱいになりました。
この石鹸会社がこの人とともに貫いてきた「いい製品」に込めた思い、
人に優く誇れる製品としての信念、それが少しでも見る人に伝われば
この作品は自主制作でもCFとして王道だと思います。
今村さん始め、この作品に自主的に参加した多くのスタッフの
広告づくりへの信念がクライアントや見る人に直に伝わったのだと思います。
無添加にこだわった石鹸のコマーシャルは無添加の広告になりました。