桜 |
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先々日椿山荘の桜を撮りに行った。そろそろ満開だろうと準備万端で行ったのだが、生憎7部咲きにもなっていなかった。目当ての枝垂は未だ一週間はかかるかと云う感じだった。最近の桜は一斉に咲かないのだろうか。何となくばらばらと咲いてくる感じがする。目黒川の桜は満開なのに、世田谷はまだ7部。椿山荘の枝垂はまったくなのに、乃木神社の枝垂はいま満開の見頃だ。やはり異常気象という事なのだろうかと考えたが、ある人に話したら、桜の種類ってものすごくあるのだから、そうそう一斉には咲かんでしょう、と笑われた。
そういえば都内にある名所の桜はソメイヨシノが多い。皆さんはこのソメイヨシノの寿命をご存知だろうか。実は現在ではわからないのである。この桜の起源は様々な説があるらしいのだが、一般的には1900年頃に江戸の染井に集まる園芸家たちによって吉野桜の変種として育てられたという説と、エドヒガンとオオシマザクラ の雑種が起源であるという説が知られているようだ。ただこのソメイヨシノは自然交配によって種が増える事が無いそうである。すべての木は他種桜への接木で増えるらしい。いま見られる木々はすべてそうやって増やされたそうで、最近老木が目立つ事から、その寿命は60年から120年だろうと言われているが、未だに確証はないそうである。しかし、もしもそれが寿命として当たっているとすれば、この華やかなソメイヨシノは後数年で一斉に枯れるという事になるのだそうだ。もともとは低層木の雑木林などに生息する山桜は、質素で控えめな佇まいの木である。それに比べてソメイヨシノの一種狂気を感じさせる様な咲き様は、この木が人工木だと知ればちょっとは納得がいく。花咲か爺さんの話は、まんざら嘘ではなかった訳である。人によって作られて、人によって守られる桜。今週末は最も見頃で天気も大旨良さそうである。花見の宴が儚くも盛り上がりそうである。さて、撮影にはいつ頃行けば良いだろうか。
桜はモノクロームで。ライカM9、ズミクロン50ミリ、F8。
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