M.HASUIPhotographer

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雪は降るだろうか。 16:25


一月最後の日、もう一年の12分の一が過ぎ去ったという事になる。一日一日が本当に早い。今日は何をしたのだろう、何が出来たのだろうと考えれば気が重くなるのでやめにするが、無事に一日を終えられた事には感謝したい。でも今日は久しぶりに家でゆっくりした。
アウディのタイヤを先月スタッドレスに変えたが、どうも今年もそう寒くはなりそうにもない。早まったかも。せめて時間を見つけてスキーにでもいかなくては収まらない。年々雪が降らなくなる。この早さで時間が流れ、あっという間に春になる。
雪の風景が好きなぼくとしては、来月日本海側に写真を撮りに行きたい。そうすればスタッドレスも大活躍である。シグマDP2、プログラムオート。
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テレシネ 23:20


光るトラックボール、ちょっとSFチックでかっこいいが、これは新しいテレシネのシステムでフィルムマスターである。昨年ロスでテレシネをしたときには、このマシンだったので知ってはいるが、日本で使うのは今日が初めてだった。なぜこのマシンを選んだかと言えば、先日キャノンの5Dで撮影した映像をカラコレするためである。5Dの映像は通常のダヴィンチでもカラコレできるが、いったんテープに落とさなくてはならないので、せっかくの高精細映像が硬くなってしまうためである。このマシンならばDXOデーターをダイレクトに読み取ることができるから、5Dの映像には不可欠という事になる。
テレシネの結果はまずまずで、それなりに魅力ある映像にする事が出来た。とは言っても、まだまだデジタル映像の可能性は始まったばかりで、デジタルならではの撮影方法や現場でのデーターのセッティングなどにもっと深く取り組む必要性を感じた。特にライティングの色温度設定の難しさ、レンズ深度の選び方などが重要になりそうである。今回の撮影で最も感じた事は、当たり前の事だが、フィルムに近くしようとせず、デジタルでしか到達できない領域に映像を持って行く事の難しさであった。
おそらくこれからは、このマシンとの付き合いが多くなると思うが、仲良くなれればいいのだが。
と、ここまで書いてなんだが、やはり僕はフィルム撮影を貫き通したいと思う。僕の映像感情はフィルムにこそ滲む。シグマDP2、プログラムオート。
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ブルーグレー 21:15


好きな色は?と聞かれれば、ブルーグレーと答える。水色に墨を少し落として、白でのばした色。青空にかかった薄曇りの雲の色。朝の湖に空が反射して少し靄がかかった色。氷河の色。北欧の波一つない日の水平線の色。雨上がりの庭のアロエと雫の色。ちょっと良い写真が撮れた時の現像するまでの気持ちの色。ライカズミルクス50ミリ、f3.4
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曇り空 23:38


これは昨日の空だ。今日は生憎の曇り空だったからこんな気持ちのいい空ではなかった。でも僕はその曇り空が好きだ。ちょっと重たい色彩とそのグラデーション、濃淡がいい。そしていろんな音楽が似合うのも曇り空である。このからだの中にある「気持ち」も、すこし曇っている方がいいと思う。ふだん見ようとしない気持ちの細部を感じたりするからだ。気持ちにもたまに雨が降る事も、晴れ間が一瞬覗く事も。そんな感覚を感じながら写真を撮る事が出来ればいい。
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スナッピンブッダ 21:34


いまから10年以上前だが、ロスでロケをする事が続いた。ぼくは気の合うスタッフが出来ると長く同じスタッフと仕事をするタイプなので、その数回のロスでの撮影を同じアメリカ人の現地スタッフにお願いした。皆気のいい連中で、気が付けば僕はそれぞれにあだ名を付けて呼び合っていた。
あるクルマのロケの最終日だった。撮影が終わって現場で片付けをしていると、僕の機材に手作りのステッカーが貼ってある。それもすべてに。「SNAPPIN`BUDDHA」と書いてある。僕はなんの事かわからずにスタッフの一人に聞いてみた。それは彼らが僕への仕返しに付けた僕のあだ名であった。「ハスイはいつもスナップ写真ばかり撮っているし、頭が坊主だから。」それ以上の意味は教えてくれず笑っている。でも何となくその響きが気に入って、僕はそれを持って返って来た。
その後いよいよ事務所を立ち上げる事になった時、会社の名前を考えていた。蓮井写真事務所、なんかしっくりこないと友人のアートディレクターの日高氏に相談したところ、「スナッピンブッダで良いじゃない。」と提案され、事務所の名前がそれになる。そして彼に名刺をデザインしてもらった。その名刺は今でも気に入って使っているのだが、それを海外で人に渡すと、皆大きな声で笑うのである。おかげで楽しい関係になることができるのであるが。
ところがこの数年でその訳がわかった。スナッピンブッダのスナップという言葉にはスラングで頭が飛んでいるとか、手癖が悪いとか、そんな意味があるそうだ。だから翻訳すると「手癖の悪いお釈迦様」とか「頭が飛んでる仏様」という事になるのである。そんな会社名だから笑われるわけだ。それにしても、そんな仏様をからかう様な(実は僕は住職の孫である)とんでもない名前を会社名にしてしまった僕は絶対に極楽浄土にいく事は出来ないだろう。今さら仕方がないが、とんだ事をしてしまったものだ。シグマDP2、F8。
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