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2018.08.07 Tuesday

終活写真

 

1955年生まれのぼくは、今年63歳になる。自分がまさか還暦を超えてこんな歳になるなんて想像できなかった。

そして今も全くと言っていいほど、その自覚はない。

だから、世の中が終活なんて言っても、全然ピンとこない。

それでも一応何があってもいいようにと遺言書は残してある。きちんと公証役場に提出した正式なものだ。

自分を支えてくれた子供達に,僕の持ちものをどうして欲しいかというようなことを書いてある。

この小さな家とか、たくさんのカメラ、クルマ、バイク。そして大量のネガと写真データー。

もちろん雀の涙ほどの貯金も。

せめて僕がいなくてもその処置に困らないようにと思って10年ほど前に書き残した。

しかし、よくよく考えれば、そんなことはどうでもいいことだ。何しろ、その時にはもう僕はこの世にいないのだから、

少しばかりの財産をどうしようが関係ない。大もめになるほどの額でもないし。

ならば遺言書なんて破棄した方がいい。第一に、すでに10年前と今とでは状況も変わっている。

これを一々訂正していたら、その度に15万円というお金がかかっていくからたまらない。

僕は高校一年の終わりに実家を出て一人で生活を始めた。

父親はもう数年前に他界したが、母は幸せなことに今も健在で,東京で一緒に暮らしている。

でも、この歳まで一度も親の財産をあてにしたこともないし、たとえあったとしても使わないだろう。

自分の命は自分で支えることが基本だからだ。

その信念から言えば、僕も子供達にお金やモノを残す必要はないから、

自由に自分の意思で使うなり貯めるなりしたらいいと思っている。

よって、まずは今ある遺言を破棄して、新しい遺言に書き直す。

例えば,新しい遺言は「机の引き出しに全てがある」とだけ一言書くのみにする。

僕が死んだ時に遺言の執行者がそれを読み上げて、聞いた子供達は僕の部屋の随分と永く愛用した木の机の引き出しを開ける。

そこには一通の封筒があり、そこに、数枚の写真を入れておく。

それは、子供達のまだ小さかった頃の写真だ。サービス版の小さなすこしヨレたプリントだ。

勝手気ままに生きて、自分のことばかりしてきた父だけど、これが宝物だったということだけ伝えてあげれば

それが一番の遺言になるかもしれない。写真には愛を伝える力がある。

その写真を、1000枚以上はあるプリントから選んでみたけど、なかなか決められない。

おそらくその作業はずっと終わらない。

 

あっ!!!

 

ここまで書いて今気がついた!

これを子供達が読んだら、もうネタバレだ。まずい。

もっと,あっと驚くような遺言に切り替えよう。お楽しみに!

 

終活も面白い。

 

 

LEICA M10 50mm 

 

 

 

 

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