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2018.04.06 Friday

たくさんの仲間たちと

 

桜が満開ですね。しばらく更新が止まってしまってすみませんでした。

なんだか昨年末から怒涛の忙しさで、その上に個展が二つ重なり、いままさに佳境です。

今朝、ロケ先のホテルでテレビを観ていたら、ビートたけしさんが事務所から独立するというニュースが流れていました。

えー、たけしさんって事務所に所属していたんだ!と、そこにちょっと驚きましたが、たけし軍団は事務所に残るのだとか。

ある人が解説で、たけしさんは弟子たちを守りたいんだろうとコメントしていました。さすが、男気のたけしさん!たくさんの弟子をお持ちですからその人たちを守るのは当然ということなのだと思います。

ぼくは今、ロケで秋田にいます。昨日は金沢。来週は沖縄。

いま進行しているお仕事はスケジュールがタイトで僕一人では熟すことができず、何人かのカメラマンで分担していて、

僕のかつての助手たちから4人にお願いして手伝ってもらっているのです。

まあ、世間的には彼らはぼくの「弟子たち」になるのでしょう。実際に制作部やプロデューサーからはそう言われました。

でも、本当のことを言うと、彼らはぼくの弟子ではありません。ぼくはいままで一度も弟子をとったことはありません。

みんなは助手としてぼくを助けてくれた人たちです。なんど実際のロケ現場で彼らのアドバイスに救われたことでしょうか。彼らの作品にインスパイアされたことでしょうか。

立場的にはたしかに助手ですが、ぼくにとってはそれ以上の存在でした。皆、一流の写真学校を出て、何年もスタジオで頑張った人たちです。その彼らがたまたまぼくの事務所に来てくれたのです。教わることは山とあっても教えることなど大してないくらいでした。だから、仕事に関してはいつも一緒に考えて、一緒に話し合って、より良い方向を探ったものです。

彼らも今やもう、業界では一流で通るカメラマンたちです。

数年前にアメリカコダックの情報誌に取材されたときのことです。「あなたの師匠はだれですか?」と聞かれました。

ぼくは、師匠はいません、独学です。でもあえて言うなら何人もの助手やチーフたちですと答えました。こらは本当です。とくにムービーの仕事では、まったく経験のない僕にほんとうに親切に様々なことを教えてくれたのはたくさんのチーフたちでした。

いまでもそれは変わりません。

だから、その彼らがいまこの業界や写真の世界で活躍されているのを見ると本当に嬉しいのです。

いま進行しているこの仕事はかつての助手たちとの仕事、気を許したら彼らの仕事に見劣りしてしまいます。素敵なライバルたちに負けないように、気を引き締めて臨みたいものです。

 

最後に付け加えると、よく様々な世界で、弟子という言葉が使われます。しかし、弟子というのは守らなくてはならない文化の継承や流儀などを正しく伝承するために生まれた言葉だと思います。写真家にとってはそんな流儀などもありませんから、もとから弟子という呼び方があっていない気もします。しかし、卒業していった助手たちが、僕を師匠と呼んでくれたり、彼らを世間が弟子と呼んでくれるなら、それはポジティブに本当にありがたいことだと思います。ありがとう。

 

この春の桜 LEICA M10 50mm

 

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