ARCHIVE  ENTRY  COMMENT  TRACKBACK  CATEGORY  RECOMMEND  LINK  PROFILE  OTHERS
<< April 2017 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 >>
<< 日々の記憶87 | main | 日々の記憶89 >>
2016.10.16 Sunday

日々の記憶88

 

約半年間のニューヨークからいったん帰国して一週間が経ちました。戻ってくるなりの撮影ラッシュで時差とか言ってる余裕もなく仕事に追われています。

その間に少しずつですが、米国滞在中に感じたことを書こうと思います。

僕は今までのプライベート作品と広告の作品を持ってエージェンシーとギャリーを回りました。結果をどうこう言う前に、まず見てもらえません。メールをしても返事はなく、直接訪ねて作品を見て欲しいと言っても、今は人がいないとか、うちは新人の作品は見ないと言われます。ギャラリーでもほとんど無視されます。それでもひつこく食らいついてようやく「少し見ましょう」という流れになります。

僕は、作品には自信満々で渡米しました。しかし、結局はニューヨークのエージェンシーには入れず、ギャラリーにも。

本当に世界の壁は厚い。まだまだ足元にたどり着いたくらいです。

まず広告の作品、見てもらった感想はこうでした。「どの作品も大変美しく技術と感性を感じますが、あなたのどの分野のスペシャリストですか?ファッションでしょうか?クルマでしょうか?それともスティルフォトですか?それがわかりません。なので売り方が難しく、こちらのスタイルにはまりませんね。」

そしてパーソナルワークはギャラリーにて「どれも大変丁寧な仕上げと美しさを感じます。コンセプトもわかりますが、少し古典的すぎる感じがします。もう少しコンセプチャルで現代的で強いものが見たい。」

最終日の二日前になんとかこぎつけたsohoの老舗のフォトギャラリーの面接とポートフォリオレビューは、最後の最後で意見が分かれて、今回は見送りになりました。もう少しだったのですが、その理由はステイトメントの弱さでした。

アーティストステイトメント、僕はまず作品から感じてもらえればいいと思って短くまとめていたのです。しかし、自分がどうしてこの作品をまとめ、構成したか、その理由と発想を歴史や過去の芸術観を交えてしっかりと書いていたなら、それも正しい英語で。おそらく契約作家になれたでしょう。

広告においてでさえ、自分の作品に込めた思いをしっかりと説明できることは必須です。

アーティストとして人種や国に確かに国境はありません。でも、それは堂々と自分の芸術観を伝えれれてこそなのです。語学もある程度はできなくては話ができません。ステイトメントも文学的で的確な英語で書かれていれば、それだけでも相手の対応は変わります。

これから、若い写真家の皆さんもどんどん海外に進出して欲しいと思っています。それにはまず語学力をつけること。そしてコンセプトをしっかりと伝えられること。これは本当に大切です。

でもやれば必ず突破口は開きます。そして決して海外のレベルが高いわけでもなんでもない。同じなんです。

僕もまだまだこれから作品を作り、しっかりとしたプレゼンテーションをして頑張るつもりです。若い方々、可能性は僕の数倍です。がんばりましょう。

 

LEICA SL 24-90

 

コメント
コメントする