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2013.12.02 Monday

ぼくの仕事


先週末、長野の家に三週間ぶりに帰りました。久しぶりに訪れた茅野は、秋深くを通り越してもう冬です。夜中は零下5度。一日中薪ストーブから目が離せません。ここに住み始めたのは今年の2月ですから、もうすぐ一年です。早いなあ。裏の赤松の森もこんな具合です。
今年は本当にいろんなことがありました。もちろん世の中的にもですが、個人的には人生の岐路かと思うような環境の変化でした。いやそうしたのは自分なのですが。

今年の3月、茅野の小さな家で考えたこと。それは以前のブログにも書いたように、ずっと頑張ってきた広告の仕事を少しお休みして、自分自身のこれからの写真と今までの作品をアーカイブしながらもう一度それらを見つめ直そうとしたことです。
仕事では皆様方にご迷惑をおかけしてしまいましたが、ぼくにとってとても意味のある一年でした。
暖めていた作品を整理し、ベルリンでの初めての写真展を開き、アップルからも写真集を発売できました。また新しい写真作品も多いに進めることができました。来春にも次の写真展を開く予定です。
そんな一年を過ごして、やっと今までの撮りためた作品を整理し、広告の作品も少しずつ纏められてきたところです。
今回のことでいろいろと悩みましたが、結果、思い切って作品の制作と整理に打ち込んだことはとても良かったことです。自分の中にあったイライラやモヤモヤも奇麗に整理されたからです。
そして、もう一つ気がついたことは、いままで忙しさからストレスすら感じていた広告の仕事が、こうやって少し離れてみて、やっぱり心底から好きな仕事なんだということを再確認できたことです。
そして、ぼくの作家としての作品のほとんどは広告の撮影や制作からヒントを得て生まれたということ。ライフワークとなった「PEACE-LAND」も「詠む写真」も、すべて広告の仕事から生まれたものです。そして今進めている「光模様」や「光絵」もある仕事をしていて偶然に思いついたシリーズです。
広告と作品作りは一緒にやっていては駄目なのではないかと思い、実際に仕事から遠ざかって見えたことは、ぼくにとってそれがとても不自然なことだということでした。どうもぼくはハイブリッドのようです。広告写真を撮りながら作品を考え、写真作品を撮りながらその感覚を広告写真に持ち込む。そうやって来たのが、ぼくのやり方だったのだと。
でも、おそらく広告を仕事として活躍する多くの写真家たちは同じような悩みや考えなのではないでしょうか。
あるとき写真を同じように仕事にしている息子に言われました。「あまり気にせずにどっちも自然にやれば。それが東京で仕事をするということじゃないの?ミックスされる感覚がいいじゃない。」
お金を稼ぐのが仕事でそうでないものは仕事ではなく作品。それは違います。お金にはならなくても、なっても、写真はぼくにとって分け隔てなくすべてが仕事です。
そのことをリアルに感じ取れた今年は、これからのぼくの仕事を大きく変えるでしょう。

来年からはもっと自由におおらかに、広告の世界にも復帰して、広告写真も作品の制作もどんどんしてゆこうと思っています。
写真を撮ること、映像を撮ることが自由にしたい。ただそれだけに夢中になっていたい。そして多くの人と一緒に一つの仕事がしたい。その喜びをこえるものは、ぼくには他に見当たらないのです。

茅野の森 SONY α7 ズミルックス50ミリ




 
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