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2012.05.20 Sunday

「美味しいお水の支援」第一回目の配布のご報告です。

 

一昨日の19日、石巻の雄勝から避難されている方々の仮説住宅3カ所を回り、「美味しいお水の支援」第一回目の配布を、約300世帯の方々にしてきました。
東北も桜のシーズンが終わって、まさに緑が一番きれいな季節です。ぜひ皆さんもお休みがございましたら、ぜひお出かけください。

今回の配布先は、飯野川高校仮設住宅、追波川多目的広場の二カ所の仮設住宅です。それぞれに約100世帯の方々が暮らしておられます。


集会所をお借りして、皆様一人一人に、今回ご協力いただいている浄水タブレットのエランビタールの使い方と効能を説明してお渡ししました。
実際にお話をすれば、ほんとにお水には困っていらっしゃることが伝わってきます。
いままで、ご主人に持たせる水はミネラルウォーターを買っていたので、大変助かるという方も多く、またある方は、おじいさんが脳卒中を患っているので、常に水を飲まさなくてはならないのに、その水が塩素臭くて大変困っていたので助かりますと言われていました。
お茶を欠かすことの無い東北のみなさんです、そのお茶も美味しくなると喜ばれています。


何回かに分けて、来られた方ごとに浄水タブレットのエランビタールを説明してお渡ししました。
(ウサギは、NPOの遠藤さんの愛犬ならぬ、愛兎です。被災地では大人気で有名です。
和んで、心のケアにもつながると言われていました。)


集会所に来られない方や、配布をご存じなかった方には、一軒一軒回ってお渡しします。
あるお宅に伺うと、大変喜ばれ、「さあさあお入りなさい」と。お宅にお邪魔して、炊きたてのタケノコとふきの煮物をごちそうになりました。さすがの味付けです。東北では、こうやってお茶のときに、総菜や漬け物をよく出して頂きます。
お米もおいしくなるの?と聞かれます。


次の仮説住宅に移動して、同じように何回かに分けて配布しました。


二カ所目の集会所で説明していると、ある男性の方から質問を受けました。
「その浄水タブレットは、カルキのにおいをとってくれることはよーくわかったけど、放射能の汚染の方はテストしたんかい?」
私は、突然の質問に躊躇しました。
「なんでもここら辺でも、行政からは、山の山菜も一部は食べられんから、採らぬようにといわれているよ。水は大丈夫なの?」
わたしは、その件に関しては、調査をしていませんとしか言いようがありませんでした。宮城の石巻でも、すでにそういう不安が広がっているようです。


私は毎回支援に東北を訪れるたびに、復興の難しさと支援の正しくて効果的なやり方やあり方を考えるのですが、今回も様々な問題を感じました。
エランビタールに限らず、企業が大規模で支援するには、やはり予算が必要です。無償でできる規模ではない場合が多いです。そしてその予算をどうやって確保するか、また支援金を出して頂いた方々に、その支援の価値をどうやって伝えることが出来るか、また、皆さんに出来る限り平等に支援できるか。
今回は約300世帯でしたが、この世帯数の方々にきちんと配布することはほんとに大変でした。どうしても、もらえなかった方が出てしまいました。情報を聞いてほかの仮設から来たかたや、親戚にもと数個持っていかれた方もいらっしゃるからです。どの方も被災されて困っているのは同じです。しかし、本当に平等にするには、ほかの仮設にも配るのが筋です。
しかしその数は雄勝だけでも2000世帯に近いのです。

現地では、未だ雇用が少なく、日中やることが無いために、ストレスの発散に酒や繁華街に行き、義援金や失業保険が底をつき始める問題。
山積みにされたまま、放置されるがれきの処理の問題。そこに放射能汚染の心配も日々拡大しているそうです。
一次産業の漁師の方々は少しずつでも養殖を復活させたり、漁に出たりすることが出来るようになっているそうですが、未だその加工をする二次産業が壊滅したままなので、その収穫もままならないそうです。もちろん、その作業を仕事にしていた方々にはいまだに仕事が無い訳です。
魚を穫る、でも加工できない。野菜を収穫する、放射脳汚染の不安と風評被害で売れゆきがのびない。仮設での生活の格差が出来始めて、孤立化する方々が増える。地域のつながりが薄くなり、精神的な不安が襲う。
最近は、外からの経済支援と同時に、自立支援が大切だと言われます。現地の方々もNPOの遠藤さんも言われています。しかし、いうのは簡単でも、その方法には全く糸口が見いだせていません。
ただ、たしかに外からの支援にも限界があります。精神的なストレスにいたっては、支援する方にもされる方にもそれぞれにあるのです。


私たちは被災地の外側から、メディアの情報にだけしかその現状を知ることが出来ません。そのメディアは、いまや福島から避難を続ける方のことさえも報道少なく、原発事故と電力の不足と原発再稼働の問題一色です。しかし、東北では、まだなんにも問題は解決に向かっていません。
この飲料水の塩素のことも、国会の予算質疑で取りあげられましたが、その後の進展はわかりませんし、なぜこのように塩素濃度が高くなくてはならないのかさえ不明です。
でも回答や対策がいつになるかわからなくても、毎日そこに生活しなくてはならない人がいるのです。
今は、東北と福島だけの災害ではなく、日本全体の被災という意識をもう一度日本人みんなが自覚して、復興と救済にあたらなくてはならないのだと、切に感じました。

ただ大切なことを一つ、これからの支援をより効果的に続けるには、支援する方も気持ちが上がるようなやり方を見つけるべきだとも考えました。気持ちが重くなる支援は続きません。みんなが共に前向きに明るくなれる手応えのある支援を考えてゆかないと!つらいことを言ったり見たりすることはエネルギーが吸い取られるだけですから!
どうやったら、新しいアイディアや価値観でお互いが高まり合えるか、共感できるか、支援さえも楽しめるか。それを考えるのが前に進むことですね。

来月、再び現地を訪れて、浄水タブレットの効果がどの程度あるかを取材検証し、またご報告したいと思います。
今回、皆様からお預かりした支援金の集計とその会計のご報告は、共に主催しましたNPO法人であるDO TANK MIYAGI の理事の遠藤学さんのFBホームページで、ご支援して頂いた方のお名前とともにご報告されますので、もうしばらくお待ちください。

今回のご支援に心から感謝致します。
引き続き、この活動に暖かいご支援とご協力をお願い致します。
第二回目の配布に向かって、新たなシステムも考えます。明るくがんばりましょう。



美味しいお水の支援
主催: NPO法人 DO TANK MIYAGI 
        (有)蓮井幹生写真室 スマイルレター事務局
協賛: エランビタール








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