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2012.02.01 Wednesday

美味しいお水を支援出来ないだろうか。その2

 

私は、だいたい20回くらい東北に足を運びました。始めは被災地被災状況を撮りに行って悩み、その後、避難所を訪問して悩み、スマイルレターを始めて同じく悩み、ほんとに状況を知れば知るほどに、どうすることが最もいい支援に繋がるのかを私なりに考えてきました。
震災から早くも10ヶ月です。しかし、あれほどの災害ですから、たったの10ヶ月とも言えます。そしてこの間に様々な予測されなかった事態が起きています。
最初は津波にすべてを流され、家族を失い、悲しみと絶望のどん底で生死の狭間にいる人々をとにかく救おうと、全国から支援物資が届けられ、義援金が送られ、日本が一つになってやってきました。
しかし、今はその緊迫感も薄れてきて支援のモチベーションも下がり、日本が一つになれないという事態が起きています。ボランティアや支援物資の供給も徐々に少なくなっています。もちろん災害直後に比べればかなり状況は改善されました。それは、支援した国民一人一人の力だと思います。でもその力を絶やしてはこの災害からの復興は出来ないと思います。
そんな今、被災地では様々な問題が耳に入ってきています。例えば雇用の問題。
仕事を作らなくては被災者の自立が出来ない。仕事イコール収入ですから。
しかし、失業保険や義援金が入って働かなくなった人もいると。その反面、本当に働きたくても家族を失ったためや、住環境の都合(入居した仮設が雇用の現場とほど遠いなど)で働けない人もいます。働きたくても、今働けば失業保険がもらえないからと、働かない人もいます。(そういう制度にももっとフレキシブルな改正をしなくてはならないと感じます。)
ある程度蓄えもあり、身寄もあるから今は義援金でやって行けるという人もいれば、たった一人で生活し、なんとか内職で生活する人。働き手を失い、女手一つで子育てもしながら仕事を探す人。あれだけの被災者数ですから、とにかくありとあらゆるケースがあるのでしょう。
でも最近は上に書いたようなその一部の例をとって、支援自体が自立を妨げるから支援にならないとかいう人がいます。確かにそれも事実でしょう。しかし先ほども言いました様に、様々なケースがあるのです。そして経験したことのない非常時です。私たちが日常の感覚で想像することを実際には遥かに超えた状況なのです。ただ、皆さんが同じ形の仮設住宅に入ったことで、その様々なケースや環境が見えづらくなっています。
そして「そんなことを言っていたら、復興しねえ!」と、低賃金でも必死で働いている人、働こうとしている人がたくさんいるのです。だから、雇用を作らなくてはならない。(実際に雇用は少しはあるのですが、厳しい条件に当てはまるケースはやはり少ない。)

ただ、私はそんな状況を自分なりに見て来て、こう考える様になりました。
これからの支援はより細かな情報に基づいてきめ細かくやって行かなければならない。物資やお金の支援はNPOなどの地元に密着した組織と相談しながら、協力関係のもとにする。
そして生活必需品や最低限の生活費を得ることは、出来る限り被災された方々に頑張ってもらう環境にすること。
災害はどうしようもありません。残酷なようですが、被災された方々はそれを受け止めるしかないのです。苦しんでも甘えず自分たちで立ち直っていただかなくては、支援のしようもありません。ただ、私がこうやって支援活動をするのは、もしかしたら私が被災したかもしれないと言う考えだからです。支援される方にいたかもしれないのです。いや、実際に被災したのは東北だけではなく、日本です。だから、支援されているつもりで支援しています。そこを忘れてしまうと、支援の押し付けになってしまうと思うのです。

その上で私は、先日ご紹介した浄水のエランビタールを支援できたらと思っています。生活の必需品と仕事は、出来るだけ地元の人がなんとか出来る環境を私たちが作るお手伝いをし、雇用を促進すること。そして、心に少しでもくつろぎが生まれるような事を支援したいと思っています。
水は大切です。先日も書いた様に、飲めればいいというものではないと思います。せめて水は美味しく出来ないか。
今日、雄勝のいくつかの仮設住宅から現地の水道水が送られてきました。明日、その水質検査をします。そして、もう一度自分自身で飲んでみて、エランビタールを使った水と比べてみます。

このプロジェクト、これから現地NPOと全体の予算規模や仕組みを詰めて、来週後半には皆さんに公開できる様に進めようと思っています。
もう少しで震災から一年。東北も、そして福島もこの一年でどうにかなったのかと言えば、全くそうではありません。行政はそれなりに復興を進めているかの様に報道されますが、現地ではいまだに手つかずのまま放置されているところも多く、撤去された瓦礫は山積みで処理の目処も立たず、雇用が増えるような行政指導もなく、被災地以外では徐々に関心が薄れている様に感じます。
特に福島はその放射能汚染が除染出来ないにもかかわらず、一部では帰村宣言すら出される状況です。いまこそ私たち一人一人が現状に関心を持つことをやめてはならないと思います。
今回の「美味しい水の支援」で少しでも被災地の現状が多くの人に伝わるといいと思っています。

SIGMA SD1   50mm



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